【第3回】必読!本当は教えたくない海外宿泊予約サイトのプロモーション有効活用術~agoda編~

さて、今回は海外OTAの活用術シリーズの第3弾としてagodaのプロモーション、各種販売チャネルについて詳しくご説明致します。
↓前回までの記事↓
【第2回】必読!本当は教えたくない海外宿泊予約サイトのプロモーション有効活用術~レートパリティ編~
【第1回】必読!本当は教えたくない海外宿泊予約サイトのプロモーション有効活用術~会員向けプロモーション編~

まず、販売チャネルやプロモーションって何?

まずはagodaの設定を始めて最初にぶつかるであろうそもそも販売チャネルってなんだ?という疑問点から簡単にご説明します。
販売チャネルとは凄くざっくり言うと、どの地域・どの予約経路に向けて販売を展開するかの分類分けのこと(販売するターゲットの選択)です。
対してプロモーションとは、国内OTAで言う「早割プラン・連泊プラン」などの販売促進の為の設定となります。
プロモーションと販売チャネルは全く別のものなので注意が必要です。
agodeでは販売チャネルでターゲットの選択を行い、プロモーションで販売促進の設定(早割や連泊割など)をして細かい販売戦略を立てることが出来るということですね!

販売チャネルの種類と特徴は?

agodaで設定できる販売チャネルは数多くありますが、主に使用しているのが下記の5つのチャネルです。
チャネルごとに最低割引率が決まっていますので元値用の割り増しされた料金を設定しておくと参画しやすくなります。
なお、基本の手数料を記載しておりますが、契約時期や内容によって多少違う場合があります。詳細はagoda営業担当へご確認ください。
【Retail】基本手数料:12%
・最低割引率設定:なし。
地域や予約経路の制限の掛けられていない一番基本となる販売チャネル。【Domestic】や【Mobile】の設定をしていない場合は【Retail】の料金がそのまま使用されます。
【Agoda Private Sale(通称:APS)】基本手数料:12%
・最低割引率:10%。(プロモーション割引後価格からの10%引き)
agoda会員限定の販売チャネル。必ずプロモーションと重複割引が掛かるので設定時は注意が必要。
APSの販売価格の計算式はこちらの記事を参照ください。

【Domestic】基本手数料:9~12%
・最低割引率設定:なし。
国内/日本人からの予約向けの販売チャネル。
国内からの予約の定義は「日本語での検索、もしくは日本のIPアドレスからの検索」
カード決裁手数料込で9%なので実はとてもお得なチャネル。
海外OTAに対して高めの料金設定をしている施設様は、このチャネルだけは国内OTAと同価格になるように設定しても良いですね。
【Domestic】を設定すると《在住者限定料金》というタグも表示されます。

【Mobile】基本手数料:12%
・最低割引率:5%
チャネル名はMobileですが、携帯端末からの検索ではなくアプリからの検索に向けた販売チャネル
沖縄のagoda担当者の話によると2018年1月現在、全体の予約の50%以上を占めているとのこと。
5%の割引から設定可能ですが、APSを設定している施設様の場合はAPSより1%でも大きい割引率(11%~)を設定すると効果的です。

【Private Opaque(オペーク)】手数料:12%
・最低割引率:20%
ダイナミックパッケージ/シークレットディール向け販売チャンネル。
DP販売のためには必須のチャネルで、このチャネル経由の予約は返金不可の設定になるため確実な予約の囲い込みが出来る。
最低割引率は20%~と高めですが、安心できる予約が確保できます。

【China】手数料:12%
・最低割引率:10%
チャネル名はChinaですが、中国限定ではなく中華圏(中国/香港/台湾など)全体に向けた販売チャネル。簡体字、繁体字での検索と中華圏のIPアドレスからの検索が対象です。
そして最低割引率がAPSと同じなので、中華圏のagoda会員じゃないユーザーに対しても会員向け価格で販売ができます。
国籍別で販売を展開する理由や活用方はまた別の記事にてご説明します。
agodaでの売上を上げたい場合はまずはこの5つの販売チャネルをしっかりと設定することから始めてみてくださいね!
販売チャネルの追加や停止、割引率の変更については管理画面では操作できませんのでagodaの担当者へご連絡を!

プロモーションってどんなもの?

販売チャネルの設定が完了しましたらより効果的に販売するためにプロモーションの設定をしましょう。
ここでいうプロモーションとは前述したとおり、【国内OTAで言うところのプラン設定】と考えてください。
つまり、国内OTAで【早割30】【直前割】【連泊割】を設定している場合、同じような条件をつけたプロモーションを作成すれば良いわけですね!
テンプレートも充実しているので設定も簡単で自由度の高いプロモーションが作成できます。

ちなみに先程、【China】の販売チャネルについてご紹介しましたがプロモーションの設定でも販売先の国の選択は可能です。
プロモーションの作成画面では下記の項目を設定することができます。
・プロモーション名
・予約可能期間/宿泊対象期間
・割引タイプ(円or%)
・割引元の料金プラン
・ルームタイプ
・キャンセルポリシー
・適用除外日
などなど、もっとたくさんの項目を編集可能です!
ちなみに、設定した条件に応じてプロモーションのスコアというものが表示されますが満点に近づけるにはとんでもない条件を設定しないといけないため、あまり気にしないほうが良いです。

プロモーション設定時の注意点は?

ここまで販売チャネルとプロモーションの設定方法を説明しましたが、
プロモーション設定時にとっても重要な注意点があります!
agodaでは販売チャネルとプロモーションでそれぞれ割引率を設定することができますが、この割引は重複します!
なので、限界まで下げた特別割引のプロモーションを作成するとMobileやオペークなどのチャネルでとんでもなく安い料金で販売されてしまうケースがあります。
プロモーション作成時はデフォルトで全ての販売チャネルが対象になっており、設定時にそのことを見落としてしまうと特別な割引プロモーションからさらにオペークの20%が引かれ悲惨なことになる恐れがありますのでご注意ください。
管理画面では販売チャネルの付け外しができず、どの販売チャネルが紐付いているか見えないのでかなり見落としがちですが、一応確認方法は有ります。

プロモーション一覧画面の一番下に「エクセルに出力」というボタンがあるのでここをクリックしてファイルを開きます。

【Channel】という項目があるのでそこに注目!「All Channels」と書かれている場合は全ての販売チャネルに対してプロモーションの割引が掛かっていることになるので、オペークのチャネルで販売している施設様は一度担当者に確認を取ることを推奨致します。
ちなみに重複のルールは下記のとおりです。
・販売チャネル同士の割引率⇒重複しない
(例)agoda会員(-10%)がモバイルアプリ(-11%)で検索⇒割引率が高く設定されているモバイルチャネルの料金が上位表示される。
・販売チャネルとプロモーションの組み合わせ⇒重複する
(例)ダイナミックパッケージで(-20%)で早割プロモーション(-5%)を検索⇒元値料金に対し-24%で販売される。
・プロモーション同士の割引率⇒重複させることもさせないことも設定可
(例)Retailの販売チャネルで早期予約(-5%)かつ連泊(-10%)の予約⇒重複無しだと元値料金に対して-10%が適用される。重複有りだと元値料金に対して-14.5%で販売される。
【例外】APSは全てのプロモーションと強制的に紐付き、重複割引されます。
計算式はこちらの記事を参照ください。

まとめ

今回も長々と設定方法について書き連ねてきましたが、海外OTAを最大限に活かすためには20%引き以上の割引率を設定しなければならないことが多々あります。
agodaに限らずExpedia/Booking.comにおいてプロモーションを有効活用するためには料金表そのものを見直さないといけないケースがほとんどです。
設定方法も国内OTAに比べてクセのあるものが多いので、正直思いつきで簡単に取り組めるものではありませんがしっかりと設定をすればきっと効果はあるはずです!
訪日観光客も増えておりますが宿泊施設も同様に増えてきておりますので、今後の競争に勝ち残れるように今のうちから積極的に販路は整備・拡大しておきたいですね!
では、次回はExpediaのプロモーションについての記事を書きます。
今回の記事に対する指摘・疑問・質問などがあればお気軽にお問い合わせください♪

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