こんにちは、ファイブスターコーポレーションです。
日本政府観光局(JNTO)・観光庁の発表によると、2025年の訪日外国人旅行者数は過去最多を更新し、旅行消費額も過去最高水準となりました。
一方で、中国発の海外旅行需要が他国へシフトしている影響から、2026年は中国・香港市場の減少が見込まれています。そのため全体の客数はやや落ち着く可能性がありますが、欧米豪や台湾・韓国など他市場の伸びが期待されており、インバウンド市場は引き続き活発な動きが予想されています。
今回は、2025年の実績と2026年の予測を踏まえ、後半で2026年度版の主要国の祝日をまとめておりますので、今後の販売戦略に役立つヒントをご紹介できればと思います。
【1】2025年の訪日インバウンド
国土交通省および日本政府観光局(JNTO)の発表によると、2025年の訪日外国人客数は約4,270万人となり、旅行消費額も約9.5兆円と、いずれも過去最高を更新しました。
宿泊数も好調で、特に2025年1月から10月までの地方部における宿泊者数は、台湾・韓国・欧米豪・東南アジア市場で2019年同期を上回り、なかでも米国・カナダ・欧州市場では2019年同期比200%を超える大幅な増加となっています。
また、市場構成にも変化が見られ、2019年に訪日客の70%を占めていた中国・東アジア3市場は2025年には65%へ縮小する一方、欧米豪・中東市場は14%から18%へ拡大しました。特にメキシコ(2019年比179%増)や中東(同170%増)など高い伸びを示す市場もあり、インバウンド市場の多様化が一層進んでいます。12月の訪日中国人数が前年同月比45%減となったことを受け、今後はより多様な国・地域からの誘客と地方誘客の推進が重要であるとの方針も示されています。
出典:https://www.jnto.go.jp/news/press/20260121_monthly.html?utm_source
https://www.mlit.go.jp/kankocho/content/001977997.pdf
https://honichi.com/news/2026/02/04/mediabriefing202601/
【2】2026年の予測
JTBの予測によると、2026年の訪日外国人客数は前年比97.2%の約4,140万人と見込まれ、中国・香港市場の減少が全体の伸びをやや抑える見通しです。一方、欧米豪や東南アジア、韓国・台湾など多くの国・地域からの訪日需要は堅調に拡大すると予想され、滞在期間の長い欧米豪市場の増加や旅行コスト上昇を背景に、訪日旅行消費額は前年を上回る約9.64兆円になる見込みです。
2026年は、各国・地域の経済成長に伴う自然増が訪日需要の主な成長要因となり、リピーターの増加や地方への周遊シフトも進むことで、大都市と地方のバランスがより多様化すると考えられます。台湾や韓国、米国では地方の人気も高まっており、四国・九州・北海道など地方エリアへの誘客も増えることが期待され、日本各地で訪日観光の活性化が進む一年となりそうです。
ここで特に注目したいのが、海外の祝日や連休のタイミングです。近年は、各国の祝日や長期休暇に合わせたホテルの価格設定が非常に重要になっています。中国市場は減少傾向にあるものの、欧米豪や台湾・韓国など他市場からの旅行者は増加しており、春節など中国の祝日だけでなく、各国の休暇シーズンを戦略的に意識することが求められます。
海外の祝日を把握し、需要が高まる時期に合わせて価格や販売施策を調整することが、今後の収益最大化の鍵となります。
出典:https://www.travelvoice.jp/20260120-159109
【3】2026年版|海外の祝日はいつ?
それでは、海外主要市場における2026年の主な祝日をご紹介します。
訪日需要は各国の祝日・連休に大きく左右されるため、事前に把握しておくことで販売戦略の精度を高めることができます。
台湾は日本にとって重要なインバウンド市場の一つで、リピーター比率が高く年間を通して安定需要が見込めるのが特徴です。
祝日の多くは旧暦を基準としているため、毎年日程が変動するので注意が必要です。特に春節と中秋節は旅行需要が集中しやすく、早期の料金調整が重要です。
・清明節・児童節:4月3日(金)〜6日(月)(4連休)※振替休日含め4連休
・端午節 :6月19日(金)(3連休)
・中秋節・教師節:9月25日(金)~28日(月)(4連休)※「教師節」は2025年から新設
・国慶節 :10月10日(土)(3連休)※振替休日含め3連休
・光復節 :10月25日(日)(3連休)※振替休日含め3連休、2025年から新設
・行憲紀念日 :12月25日(金)(3連休)※2025年から新設

韓国は訪日観光客の約4分の1近くを占める重要な市場で、冬季(12月〜1月)と秋の連休期に訪日数が増える傾向があります。
2025年は秋夕(チュソク)が最大10連休となったことも、訪日者数の押し上げ要因の一つになったと考えられます。2026年は超大型連休が無いため、遠距離旅行よりも短い休暇で行ける近場が選ばれる可能性があり、引き続き日本への旅行需要が見込まれます。
・秋夕(チュソク) :9月24日(木)~27日(日)(4連休)
・開天節(建国記念日):10月3日(土)(3連休)※10月5日(月)が振替休日
・ハングルの日 :10月9日(金)(3連休)

アメリカ市場は滞在日数が長く、消費単価が高いのが特徴です。訪日タイミングには大きな変化は見られず、安定した傾向が見られます。訪日ピークは春の桜シーズン、夏休みシーズン、そして秋の紅葉シーズンとなります。アメリカの祝日は3連休規模が中心ですが、学校休暇や有給休暇を組み合わせて旅行するケースが多く、結果として1週間以上の長期滞在になる傾向があります。
また、祝日は州ごとに扱いが異なる場合や、州独自の祝日が設けられているケースもあります。
・メモリアル・デー :5月25日(月)(3連休)※毎年5月最終月曜
・独立記念日 :7月4日(土)(3連休)※振替休日7月3日(金)
・コロンブス・デー :10月12日(月)(3連休)
・感謝祭 :11月26日(木)※毎年「11月第4木曜日」
→多くの企業・学校が翌日金曜も休みになるため、実質4連休化しやすい祝日です
・クリスマス :12月25日(金)(3連休)

ヨーロッパは国ごとに祝日が異なりますが、広域で共通して旅行需要が高まる代表例がイースター休暇です。春の訪日需要を支える重要な休暇となります。
・イースター休暇:4月3日(金)~6日(月)(3~4連休)
・10月:ヨーロッパ各国で「秋休み(Autumn break)」や英国のハーフターム休暇が設定される時期にあたり、旅行需要が高まる傾向にあります。また夏のピークシーズンに比べ航空券価格が落ち着くことや、日本の気候が安定していることも後押しとなり、長距離旅行先として日本が選ばれやすいタイミングです。

東南アジアは国ごとに祝日や学年制度が異なりますが、宗教行事や学校休暇に合わせて旅行需要が高まりやすい市場です。特にタイは東南アジア最大級の規模を持つ重要市場となります。
【タイ】
・ソンクラーン(水かけ祭り):4月13日(月)〜15日(水)
・チュラロンコーン大王祭:10月23日(金)(3連休)
・10月~12月(秋冬シーズン・年末年始)
【シンガポール】
・5月(祝日集中)(労働節5/1(金)、ヴェサックデー5月下旬予定)
・11月末〜12月末:長期学校休暇
【ベトナム】
・南部解放記念日・労働者の日:4月30日(木)~5月3日(日)
・建国記念日:9月2日(水)前後(連休化しやすい)
・夏休み:6月初旬〜8月末(約3か月)
【インドネシア】
・ニュピ:3月19日(金)
・レバラン(断食明け大祭):3月21日(土)〜22日(日)※毎年変動
※ニュピ・レラバンは政府発表の有給休暇推奨日を含めると最長7連休
・イースター(復活祭):4月3日(金)〜5日(日)
・12月:年間最大の訪日ピークで、日本の冬景色や買い物を目的とした旅行需要が集中
【フィリピン】
・聖週間(Holy Week):4月2日(木)〜5日(日)
・12月(年末年始):クリスマス・年末休暇

オーストラリア市場は滞在日数が比較的長く、自然・雪体験・地方周遊など体験型旅行の需要が高いことが特徴です。南半球に位置するため、日本の冬(12月〜1月)がオーストラリアの夏季休暇と重なり、この時期は訪日需要が特に高まります。また、イースター休暇も旅行需要が集中しやすいタイミングの一つです。※祝日は全国共通のものに加え、州ごとの祝日もあり。
・イースター休暇:4月3日(金)~6日(月)
・夏季休暇:12月〜1月
・クリスマスデー:12月25日(金)
・ボクシングデー:12月26日(土)※振替休日12月28日(月)

出典:JNTO訪日外客統計
※各グラフはJNTOの訪日外客統計データをもとに作成
※祝日および連休日程は各国政府発表により変更となる場合があります。
【4】さいごに
近年は訪日市場の多様化が進み、特定国に依存しない販売設計が求められる時代へと移行しています。特に2026年は中国市場の減少が見込まれるなかで、台湾・韓国・欧米豪など複数市場の動きを的確に捉えることが、これまで以上に重要になります。事前に各国の動向を把握し、需要の山を見極めたうえで価格調整や販促施策を行うことが、競争力の鍵となります。とりわけ海外の祝日は毎年変動するものも多く、早期に日程を確認し、それに応じた価格設定や販促を行うことが収益最大化につながります。
弊社では、国内外の需要動向を踏まえた価格戦略や販売設計のご提案を行っております。気になることがございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。






