こんにちは、ファイブスターコーポレーションです。
突然ですが、みなさんは旅行の予約サイトにこだわりはありますか?
国内のOTA(オンライン・トラベル・エージェンシー)楽天トラベル、じゃらん、一休などをよく利用されているかもしれません。
しかし、一度はBooking.com、Agoda、Expedia、Trip.comといった海外OTAを利用したり、目にしたことがあるのではないでしょうか。
海外OTAは、インバウンド需要を取り込む上で非常に重要です。
それに加えて、豊富な選択肢や手軽な操作性から、実は日本人も多く利用しています。
さて、より需要が高まっている海外OTAについて、皆さんはどこまでご存じでしょうか?
各海外OTAによって国別の集客の強みや、海外向けだからこその特別な設定などが存在します。
これらを理解し、使いこなすことで、ホテルの強みや特徴に合わせてOTAの露出をカスタマイズすることができるようになります。
今回のブログでは、旅の計画やホテルの集客に欠かせない存在である海外OTAについてご紹介してまいります。
ぜひ最後までご覧ください。
記事の目次
【1】Booking.com(ブッキング・ドットコム)
本社所在地: オランダ
親会社: 世界最大のオンライン旅行会社グループである「Booking Holdings Inc.」(アメリカ)
Booking.comは、観光やビジネスなど旅行の種類を問わず、世界中からの月間3,000万人以上のユーザーと高い予約数を誇る、世界のオンラインホテル予約業界をリードする企業です。
220以上の国と地域で40以上の言語に対応し、世界中の旅行者に利用されているOTAとなり、STAAH調べによると2024年では予約件数が世界で最も多いOTAとなっております。
出典:https://staging.staah.net/about/
本社をオランダのアムステルダムに置くことからサイトとしてはヨーロッパマーケットに多くのユーザーを抱えるOTAの一つで、ホテル宿泊予約のみならず航空券、アクティビティ、レンタカーなど様々な商品を取り扱いがあり、一つのプラットフォームで旅行に際する様々な予約が一括に可能なことから人気なサイトともいえます。
ファイブスターコーポレーションが位置する沖縄では、国別に日本、台湾、韓国、香港、EU圏からのユーザーが多く訪れており、ヨーロッパマーケットが強いBooking.comですが近隣のアジア諸国からのユーザーが多くなっていることは沖縄ないし日本でのBooking.comユーザーの傾向とも言えそうです。
【2】Agoda(アゴダ)
本社所在地: シンガポール
親会社: Booking.comと同じく、「Booking Holdings Inc.」
アゴダはBooking.comとともにBookingホールディングスに属するOTAであり、アジア最大級のオンラインホテル予約プラットフォームを提供しており、アジア・オセアニア地域に多くのユーザーを抱えるOTAとなります。ホテルだけでなく、リゾート、コンドミニアム、バケーションレンタルなど、多様な宿泊オプションを販売していることもサイトの特徴です。
STAAH調べによると2024年ではBooking.comに次ぎ、予約件数が世界で2番目に多いOTAとなっております。
出典:https://staging.staah.net/about/
また、海外OTAとはいえ日本人ユーザーも非常に多く、国内旅行の予約販売室数はコロナ禍前の2019年と比較し2024年時点で9倍以上になるなど、日本人からも人気なOTAとなっていることがうかがえます。
国内旅行だけでなく、インバウンドマーケットも成長しており、予約販売室数はコロナ禍前の2019年と比較し2024年時点で2倍以上と確実にマーケットを拡大しているOTAでもあります。
その他にも世界に7万件以上のアフィリエイトネットワーク(アフィリエイトネットワーク:ツアーオペレーター、エアライン、ホールセラー、旅行会社、法人旅行など)を有し、B2Bマーケット(BtoB販売)の露出拡大が顕著なOTAとなっております。
宿泊施設の費用面に関してもこれらB2Bの追加露出を含めても基本手数料12%に追加費用は無く、海外OTAの中でも手数料が低いOTAとなります。
また、弊社のブログで何度か紹介した記事もございますが、その一番の魅力は最安値での予約ができるサイトであると言えます。
安く販売される(=安く予約できる)理由につきましては過去のブログで紹介しておりますのでそちらをご覧ください。
弊社ブログ:『Agodaが安いわけ!?正しく理解してうまく活用しましょう!』
弊社ブログ:『【Agoda】「どうしてこんなに割引されているの?」に対するお答え!』
【3】Expedia(エクスペディア)
本社所在地: アメリカ
親会社: 世界有数のオンライン旅行会社グループ「Expedia Group Inc.」(アメリカ)
世界最大級の規模を誇る旅行サイトであり、航空券とホテルを組み合わせたダイナミックパッケージの販売が強みのOTAです。35種類の多言語に対応し、世界75カ国以上のサイトを展開。月間約9,000万人のユニークユーザー数を誇ります。
アメリカに本拠地を有することから北米市場で強力なブランド力を持つOTAとなり、欧米ユーザーの特徴である長期滞在、高単価傾向の予約獲得に有意なOTAの一つとなります。
また、2001年にHotels.comを傘下に加えたことにより、韓国や香港市場のユーザーも増加しているOTAとなります。Hotels.comでは国内含め世界200以上の国と地域の宿泊施設をお得に予約が可能で、独自のプログラムとして国内&海外ホテル問わず10泊宿泊した会員には1泊ボーナスとして無料で宿泊が可能なプログラムもあり、ユーザーへの還元方法が他のOTAと差別化されているユニークなOTAになるので今後のアジアマーケットの需要拡大に応じて取扱いも増加が期待されるサイトになります。
Hotels.comリワードプログラムについてはこちら『https://jp.hotels.com/rewards/how-it-works.html?intlid=ACCOUNTREWARDS+%3A%3A+loyalty_navbar』
【4】Trip.com(トリップドットコム)
本社所在地: シンガポール
親会社: 中国最大級のオンライン旅行会社「Trip.com Group Ltd.」(旧:Ctrip.com International Ltd.)
国際的なワンストップの旅行サービスプロバイダーであり、39ヶ国と地域の24言語、35の現地通貨に対応しています。
旅行メタサーチのスカイスキャナーを保有することもあり、ホテル予約だけでなく、航空券、列車チケット(特に中国国内線)、観光地チケット、レンタカー、現地ツアーなど、広範なサービスをワンストップで提供することから、多くのユーザーに人気なOTAとなります。
モバイルアプリの利用率が高く、中国のSNS連携など、独自の集客チャネルも提供しています。
Trip.comグループは中国の上海に本拠地を置くOTAであり、グループとしての売上高は19年時点で世界3位に位置するOTAとなります。
中国本土ではcTripの名称で中国人向けの旅行予約サイトを展開しており、他のOTAと比較し中国ユーザーが非常に多い傾向にもあります。
沖縄での国別のユーザー層としても中国が最も多く、台湾、香港、日本、韓国、その他と続くマーケットとなっております。
そのため中国ユーザーの傾向であるグループ層・ファミリー層での予約が他OTAより多い傾向にあり、春節や国慶節など、中国の祝日に応じて利用数が爆発的に伸びる傾向にあるのもTrip.comならではの強みとなります。
海外の祝日カレンダーをおまとめした記事を過去に掲載しておりますので、気になる方はそちらも併せてご覧ください。
弊社ブログ:『【2025年版】海外の祝日カレンダーでインバウンドを攻略!』
【5】OTAごとの特性を活かしたプロモーション設定
実は、「どの国のユーザーが多いか」はOTAによって微妙に異なることがわかりました。
各OTAの利用傾向を理解し、それに合わせたプロモーション設定を行うことが、効果的な集客に繋がるのではないでしょうか。
次は、各OTAのプロモーション設定についてご説明させていただきます。
元々ヨーロッパ市場に強いBooking.comですが、近年はアジアからのアクセスも増加傾向にあります。
国や地域を絞ったプロモーション設定が可能なので、アジアやヨーロッパをターゲットにプロモーション設定を行ってみるのはいかがでしょうか。
併用可能な割引:Genius割引、ベーシックセール、直前割引、早期予約割引
併用不可:モバイル端末限定割引、期間限定セール(※ユーザーには最も高い割引が自動で適用されます。)
また、プロモーション設定画面では、過去14日間の国別・地域別予約データが確認可能になります。これをもとに、「今どの国の需要が高いか」を判断し、柔軟にプロモーションを調整することもできます。
Agodaは特にアジア圏に強く、日本人の予約比率も非常に高い傾向にあります。
アジア市場をターゲットにした効果的なキャンペーンがあるので参画してみるのはいかがでしょうか。
最低割引率:10%~
露出場所:PC・アプリのトップページ、プッシュ通知、メール配信、サイト内バナー、SNS広告など
Expediaは航空券+ホテルのダイナミックパッケージ販売に強く、旅行を総合的に予約するユーザー層に人気です。
ダイナミックパッケージ用のプロモーションも設定できますが、更に、国・地域ごとにセグメント設定が可能で、ターゲットを絞ったマーケティングが展開できます。
国を絞ったプロモーション設定はTrip.comでも行うことができますが、プロモーションの他に「Coins Plus(コインプラス)」というポイント付与アッププログラムがございます。
Trip.comで予約をするとTrip Coinsというポイントのようなものが付与されます。このTrip Coinsは宿泊代などに利用可能です。
「Coins Plus(コインプラス)」に参画している施設様は、予約時のTrip Coins(ポイント)の付与率が大幅にUPします。
販売料金にも影響がないのでレートパリティが崩れる心配も無く、予約転換率が向上されます。
参画特典:掲載順位アップ、特設ページ掲載、ユーザーへ通常より+5%のポイント還元、cTrip(中国本土)のユーザーへ通常より+10%のポイント還元
→PV数向上、コンバージョン率向上、高単価予約の獲得、リピーターの獲得が図れるプログラム。
【6】おわりに
いかがでしたでしょうか。
今回は、今注目を集めているインバウンド集客に不可欠な海外OTAについて、
意外と知られていない各社の詳細や強み、その強みを活かしたプロモーションについてご紹介いたしました。
「海外OTA」とひとくくりにされがちですが、実は各OTAによって効果的な戦略が異なります。
国内OTAと違い、海外OTAは設定や販売方法がシンプルであるがゆえに、
かえって「どう活用すればいいのかわからない」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
弊社では、それぞれのOTAの特性を抑え、貴施設の集客力向上に繋げるためのサポートを行っております。
まずはお気軽にお問い合わせください。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。