2024年の宿泊業界を振り返る

こんにちは。ファイブスターコーポレーションです。
2024年は、宿泊業界にとって変化が目まぐるしい一年となりました。インバウンド需要の本格的な回復や地域観光の活性化といった明るいニュースがある一方で、人手不足や急速に進むデジタル化への対応といった課題も浮き彫りになりました。

この記事では、2024年の宿泊業界を振り返りながら、具体的なデータを交えて今年の動きをまとめています。また、2025年に向けた展望や、成長に向けてどんな一歩を踏み出すべきかについてもお伝えします。
業界が変わりゆく中で、次のステップを考えるヒントになれば幸いです。

2024年の宿泊業界を振り返る

インバウンド需要の回復

2024年1月から11月までの訪日外国人旅行者数は約3,338万人と、過去最高を記録しました(日本政府観光局調べ)。特にアジア圏(中国、韓国、東南アジア)からの訪問者が全体の60%を占めており、活況を見せています。

コロナ禍で停滞していた2020~2022年の反動で、2023年以降は大幅に回復。2024年には、2019年比で30.5%増という驚異的な伸びを見せました。このままのペースでいけば、2025年には年間3,600万人を超えると予想されています。

ただ、賑わいを取り戻した観光地の一方で、訪問者が特定の地域に集中する「オーバーツーリズム」や、言語の壁による課題も見られます。これらの問題に対応するため、多言語対応の強化や観光の分散化が今後のテーマとなりそうです。

※出典:トラベルボイス・JNTO(日本政府観光局)

オーバーツーリズムについては、以前の記事でも詳しく解説しています。
詳しくはこちらをご覧ください

オーバーツーリズム×分散化

国内旅行の多様化

2024年は国内旅行においても新しい動きが目立った一年でした。地域の魅力を活かした旅行が注目され、地元ならではの体験や自然とのふれあいを楽しむ旅行者が増加しています。

各地域の注目トピック

  • 沖縄:年間約1,000万人もの観光客を迎え、リゾート需要が顕著でした。海外からの直行便の増加も後押しとなり、国際的な観光地としての地位を確立しています。(沖縄観光統計データ)
  • 北陸・飛騨エリア:北陸新幹線の延伸によって、白川郷や高山といった歴史的地域への訪問者数が前年比20%増加しました。地域独自の観光資源を活かした取り組みが成果を上げています。(観光庁地方観光データ)
  • 大阪・京都:大阪や京都では宿泊需要が急増し、特に高級宿泊施設の稼働率が85%を超える高水準を記録。京都の伝統工芸体験や大阪のグルメツアーが、観光客から高い満足度を得ています。(STRデータ)

国内旅行のトレンド

  • 地域の魅力を活かした旅行:地元の食材を使ったグルメや、ユニークな体験型の観光プログラムが人気でした。「食べる・触れる・学ぶ」といった要素を組み合わせた旅行が、多くの人に支持されています。
  • 自然や癒しを求める旅:国立公園や温泉地など、日常を忘れてリフレッシュできる場所への関心も高まりました。宿泊施設でも、こうしたニーズに合わせた特別なプランやサービスの提供が求められています。

※出典:SHUFUFU

これらのトレンドを受け、宿泊業界でも地域資源を活用した新しいサービスや、旅行者の多様化するニーズに応える取り組みが進んでいます。

深刻化する人手不足

2024年の宿泊業界は、需要の回復や地域観光の盛り上がりといった明るい兆しが見られた一方で、深刻な人手不足という課題にも直面しました。
多様化するお客様のニーズに応えるための人材が不足しており、これが成長の足かせになっています。さらに、日本の生産年齢人口は減少傾向にあり、2050年には約5,275万人(全人口の51.8%)にまで減ると予測されています。このため、人手不足は今後も続くと考えられます。

※出典:総務省(令和4年版情報通信白書)

このような状況を受け、業界全体で以下の取り組みが進んでいます。

  • 省力化と効率化:ITツールやロボットを活用し、予約管理や清掃業務を自動化。
  • 働き方改革や評価制度の見直し:柔軟な働き方を取り入れ、従業員が働きやすい環境を整備。
  • 外国人労働者の受け入れ:多文化共生を視野に入れた人材戦略を強化。
  • 外部委託の活用:業務の一部を専門業者に依頼し、負担を分散。

これらの取り組みは、短期的な課題解決だけでなく、長期的な成長を支える重要なカギとなるでしょう。

さいごに

2024年は、宿泊業界にとって大きな変化の年でした。インバウンド需要が回復する一方で、人材不足や多様化するニーズへの対応といった課題にも直面しました。
これらの課題を克服し、さらなる成長を目指すためには、新しいトレンドや技術を柔軟に取り入れることが重要です。たとえば、AIやデジタル技術を活用した業務効率化や外部委託の活用も有効な解決策の一つです。
ファイブスターコーポレーションでは、皆さまがこうした課題に対応し、次のステップに進めるようお手伝いをしています。もし宿泊施設運営や集客戦略の見直しにお悩みでしたら、ぜひお気軽にご相談ください。
2025年も、変化する市場に柔軟に対応しながら、業界全体で成長を目指す一年にしていきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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