こんにちは、ファイブスターコーポレーションです。
以前、ホテルや旅館などの宿泊者に課す「宿泊税」についてブログを書きましたが、
ついに沖縄県でも、「宿泊税」を導入することが決定しました。
2024年12月時点で出ている情報では宿泊料の一律2%、負担上限額は1人あたり10万円以上2,000円を徴収する「定率制」を採用しています。※修学旅行生とその引率者は課税免除
スタートは2026年度の開始を目指すとの事ですが
宿泊税が導入された際、宿泊施設として取り組むべき対応事項はどのようなものがあるのでしょうか。
今回は、重要なポイントを整理しました。
【1】宿泊税をお客様から徴収 → 納付
「宿泊税」とは主に観光振興を図る施策に要する費用に充てられる法定外目的税の一つであり、ホテルや旅館に宿泊する宿泊者に対して、宿泊料金と合わせて課税されます。
宿泊税の納税義務者は、原則として宿泊料金を支払う宿泊者本人となっておりますが、納付手続きは宿泊施設が代行する形になっています。
納付手続きは宿泊施設側が行うため、宿泊税を適切にお客様から徴収することが必要なってきます。
【2】宿泊税の徴収方法
宿泊税における宿泊料金とは基本的に食事料金を含まない素泊まりの料金を指します。
なので、宿泊に付随して提供されるお食事の料金が宿泊料金に含まれている場合は、お食事料金を控除した金額が宿泊料金となります。
幼児・子どもの宿泊についても、宿泊料金が発生しているのであれば課税対象となりますが、添い寝無料で宿泊料金が発生しない場合は課税対象となりません。
宿泊料金に宿泊税を載せて設定、販売できるサイトは少なく、宿泊単体でご予約いただいたお客様の宿泊税は施設現地徴収の対応がほとんどです。
航空券と宿泊が一緒になったパッケージ予約については、宿泊税が含まれている場合もございますので、お客様がチェックアウト後に施設がサイト側へ宿泊税の請求を行う必要があります。
次は、宿泊税が導入された場合、お客様への徴収方法、管理画面の設定変更方法をサイトを絞ってご説明いたします。
【3】宿泊税 サイト設定箇所
【楽天トラベル】
宿泊単品 : 現地で直接お客様から宿泊税を徴収。
※注意事項に、現地精算になる旨と金額を記載。
※記載箇所:管理画面 【施設情報の管理】>「注意事項・キャンセルポリシーの設定」
パッケージ : 現地でお客様へ請求NG、宿泊後に「WEBフォーム」にて楽天トラベルへ請求。
【じゃらん】
宿泊単品 : 現地で直接お客様から宿泊税を徴収。
パッケージ : じゃらんパック経由の予約については宿泊料金と合算してお支払い。
管理画面【基本情報の設定】>諸税設定【宿泊税「あり」】を選択
※条例で定められた宿泊税の金額が自動的に表示されます。
※宿泊税の設定項目が無い場合、別途お申し込みが必要となります。
【Booking.com】
管理画面【宿泊施設】> 付加価値税(VAT)/税金/手数料など で確認、設定
※設定された宿泊税の内容が予約金額と一緒にお客様へ請求されます。
※設定項目が無い場合や変更がある場合はBooking.comへご連絡。
【Expedia】
現地で直接お客様から宿泊税を徴収。
※販売画面の【重要事項】に宿泊税は現地精算になる旨と金額を記載。Expediaカスタマーサポートに依頼する。
【4】さいごに
ここまで、宿泊税についてご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
本記事でお伝えした内容は2024年12月4日時点での情報に基づいていますが、今後、内容や管理画面の機能変更などが行われる可能性もございます。
弊社では、複雑な登録作業や設定変更の手間を解消し、安心して宿泊運営に集中できるよう全力でサポートいたしますので、是非お気軽にお問い合わせください。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。