こんにちは、ファイブスターコーポレーションです。
皆さん、OTAでパッケージ販売は行っていますか?
OTAは、ホテルや航空券などを販売するインターネット上のプラットフォームで、パッケージ予約とは、宿泊と他の旅行サービス(例:航空券やツアー)をセットで提供するプランを指します。
このパッケージ予約は、旅行者にとって利便性が高いだけでなく、ホテルにとっても売上向上の手段となり得ます。
しかし、パッケージ予約にはメリットとデメリットが存在します。それぞれを詳しく見ていきましょう。
【1】パッケージ販売のメリット
1. 顧客にとっての利便性
パッケージ予約は、ホテルの宿泊に加えて航空券やレンタカーなどを一度に予約できるため、旅行者にとって非常に便利です。
これにより、顧客は個別に手配する手間を省くことができ、旅行全体をよりスムーズに計画できます。
利便性が高まることで、旅行者がホテルを選ぶ際の決定要因の一つにもなり得ます。
2. 価格競争力の向上
OTAのパッケージでは、航空券と宿泊費を組み合わせて販売するため、ホテル側は個別の宿泊価格を表に出さずにすむ場合があります。
これにより、割引や特別料金を提示しやすくなり、価格競争を回避しながらも集客力を高めることができます。
通常の宿泊プランでは勝負が難しい状況でも、パッケージなら他の競合ホテルに対して優位に立てる可能性があります。
3. 長期滞在や平日稼働率の向上
パッケージ予約は、特に長期滞在や平日稼働率の向上に寄与することがあります。
旅行者は、パッケージで宿泊と移動を一緒に手配することで、連泊するインセンティブが高まります。これにより、ホテルの平日や閑散期の稼働率を上げる効果が期待できます。
4. OTAプラットフォームの露出効果
パッケージ予約は、OTAのプラットフォーム上で目立つ形で表示されることが多いため、ホテルの露出度を高めることができます。
特に、飛行機でのアクセスが主要な場所にある旅行地は、通常の宿泊プランよりもパッケージを優先して検討する傾向があるため、パッケージ販売しているホテルがより多くの目に触れる機会を得られます。
【2】パッケージ販売のデメリット
1. 手数料の高さ
OTAを通じた予約では、通常の宿泊予約に比べて高い手数料がかかることが一般的です。
パッケージ予約も例外ではなく、手数料はさらに高く設定されることが多いです。
このため、ホテル側の利益率が低下する可能性があり、特に割引価格を適用する場合には利益が薄くなります。
2. 顧客データの制限
OTA経由で予約が行われた場合、ホテルは顧客の詳細なデータを取得できないことが多いです。
これにより、顧客との直接的な関係を構築しにくく、リピーター獲得やマーケティング施策の展開が難しくなります。
特にパッケージ予約では、顧客が複数のサービスをまとめて購入しているため、どの要素が最も魅力的であったかを特定するのが難しくなる場合があります。
3. ブランド認知度の低下
パッケージ予約を利用する顧客は、ホテル名よりも価格や全体的なサービス内容で選ぶことが多いため、ホテルブランドの認知度が低下する可能性があります。
OTAのプラットフォーム内での競争は激しく、価格が優先されがちなため、独自のブランド価値を伝える機会が減少します。
4. 価格の透明性の欠如
パッケージ予約では、ホテルの宿泊料金が航空券やその他のサービスとまとめて表示されるため、顧客は個別の宿泊料金を把握できません。
この価格の透明性の欠如は、一部の顧客にとって不安要素となり、逆に敬遠される可能性もあります。
【3】おわりに
OTAのパッケージ予約は、顧客にとっての利便性やホテルの稼働率向上など、数多くのメリットを提供します。
しかし、手数料の高さや顧客データの制限といったデメリットも無視できません。
これらを踏まえて、ホテル側はパッケージ販売を利用する際には、適切なバランスを見つけることが重要です。
どのプランが自社に最も利益をもたらすかを見極めながら、OTAを効果的に活用することが販売のポイントになります。
弊社では、各種OTAの設定など細かな部分だけでなく、販売戦略や課題解決などの施策の提案まで幅広く施設様を支援しております。
何か気になる事があれば、まずはお気軽にお問い合わせください。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。