こんにちは、ファイブスターコーポレーションです。
AIを活用した旅行情報比較サイトを運営するAVA Intelligence株式会社が、2024年7月〜9月に実施した利用者の傾向調査の結果を発表しました。
AIが導き出したキーワードとして「デジタルデトックス」や「癒し」「自然」「ゆったり」などが上昇しており、「非日常空間でデジタルデトックスを楽しみたい」というニーズが高まってきていることが分かりました。
他にも「子供と楽しめる旅行」や「家族旅行」といったニーズの高まりが見られる一方で、「ひとり旅」も上昇しているようです。
（出典：AVA Intelligence株式会社）
今回は、そんなキーワードの中から「デジタルデトックス」にフォーカスして、宿泊施設にとってのメリット・デメリットなどの可能性を少し考えてみたいと思います。
【1】はじめに
「デジタルデトックス」という言葉は、最近よく耳にする方も多いのではないでしょうか。
スマホやパソコンと少し距離を置いて、自然や現実の世界にもっと触れ合う時間を作ることを指します。今の時代、気づけばSNSやメール、動画などでほとんどの時間をデジタルデバイスに囲まれて過ごしていることが多いかと思います。もちろん、これらは便利で楽しいツールではあるのですが、ふと気づくと心が疲れていることはありませんか？
デジタルデトックスを意識的に取り入れることで、自然の中でリラックスしたり、家族や友人と直接会話を楽しんだり、趣味に没頭する時間が作れます。こうした時間は、心をリフレッシュさせるだけでなく、気づかなかった新しい発見やアイデアが生まれるきっかけにもなるかもしれません。
特に「デジタルデトックス旅行」は、最近の旅行トレンドの一つとして注目されており、日常のデジタル依存から少し距離を置きたい、という人が増えております。
宿泊施設でも、森林浴やヨガリトリートといった静けさと自然を楽しむ体験が人気を集めており、Wi-Fiを制限したエリアを設けたり、自然の中でリラックスできるプログラムを提供する施設が増えております。このような環境を提供することで、何もしない贅沢を提供できるかもしれません。
【2】「デジタルデトックス旅行」のメリット
- 新しい顧客層の開拓:
今、世の中にはデジタルデトックスを求める人たちが増えております。特に都市部でストレスの多い生活を送っている方や、デジタル依存を感じている若者にとって、デジタルから解放される時間は貴重です。そんな人たちに、宿泊施設として「癒し」を提供することで、他の施設と差別化が図れるのではないでしょうか。 - 長期滞在や付加価値のあるプランの提案:
デジタルデトックスを求める人は、ゆっくりとした時間を過ごしたいと考えていることが多いです。そのため、長期滞在や特別なリラクゼーションプランを提供すれば、高単価な滞在を促進できるかもしれません。特別な食事やスパなど、ちょっとした贅沢な体験を組み合わせることで、滞在そのものにさらなる魅力が生まれます。 - ブランドイメージの向上:
健康志向が高まっている今、「心と体のリフレッシュ」を提供する施設としてブランド力を高めることができるでしょう。ウェルネスやリトリートを軸にした宿泊施設にとっては、特にデジタルデトックスは相性の良いキーワードかもしれません。
【3】「デジタルデトックス旅行」のデメリット
- 限られた客層:
現時点では、デジタルデトックス旅行を求める客層はまだ少数派と言えるかもしれません。そのため、デジタルデトックスに特化しすぎると、一般的な旅行者にはアピールしにくくなるリスクもあります。特に、ビジネス旅行者や常にデジタル接続を必要とする世代にとっては、あまり魅力的ではないかもしれません。 - 導入コストの問題:
デジタルデトックス旅行を提供するためには、さまざまなアクティビティや体験を用意する必要があります。これには初期投資がかかることも多いでしょう。また、専門知識を持ったスタッフの確保やトレーニングが必要な場合もあるため、導入には一定のコストが伴うことを考慮する必要があります。 - 期待とのギャップ:
デジタルデトックスを期待して訪れる旅行者は、非日常的な体験を求める傾向が強いです。しかし、期待が高すぎる場合、現実とのギャップが生じ、結果として満足度が下がることもあります。特にデジタルデバイスを手放すことに不安を感じる人もいるため、事前にしっかりとした説明やサポートを提供することが大切です。
【4】さいごに
デジタルデトックス旅行は、今後さらに注目される可能性のある新しい旅行スタイルです。現代の忙しい日常から解放されて、心身ともにリフレッシュできる旅を求める人がこれからますます増えてくるのではないでしょうか。
宿泊施設や観光地として、このトレンドを活用することで、新たな顧客層を取り込み、独自の価値を提供するチャンスが広がっていくかもしれません。デジタルデトックス旅行の導入を検討してみてはいかがでしょうか？
何か気になる事があれば、まずはお気軽にお問い合わせください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
