訪日外国人観光客の増加に伴い、近年ますます重要度が増してきた海外OTA
海外OTAの比率が国内OTAを越えている施設様も多いのではないでしょうか?
その一方で
もっと海外OTAの販売に力を入れたいけどどう設定していいかわからない・・・
そもそもプロモーションって何!?
販売のコツがあれば知りたい!
という悩みを抱えている施設様も多いと思います。
そんな悩みを抱えてこの記事にたどり着いた方のために
これから数回に分けて、特にシェアの大きいExpedia・agoda・Booking.comにおけるプロモーションの有効活用術をご紹介します!
記念すべき第1回目は、”サイトごとの会員向けプロモーションの特徴講座”です。
どのサイトも会員向けに様々な特典がありますが、
あくまで今回は施設様の目線で見たときの特徴、販売条件とメリット/デメリットに絞ってご説明します。
Expediaの特徴は??
今回取り上げる3つのOTAの中で唯一事前カード決裁と現地決裁の両方の支払い方法が選べるOTA、Expedia
そんなExpediaの会員向けプロモーション、その名も【Expedia+(エクスペディアプラス)】
無料で簡単に会員登録が可能で、ログイン後の検索画面はこんな感じです。
少し文字が小さくなりましたが赤枠で囲んだ部分がログイン後にしか表示されない項目です。
料金部分が黄色で塗りつぶされ、かなり目立ちます。
何%引きでいくらお得なのかもひと目で分かる表記なのでインパクトも強く訴求力も高いです。
また、会員価格のみに絞り込む検索も出来るので施設ページまでの導線もバッチリですね!
そして肝心の参画方法と条件はとってもシンプルかつ簡単♪
Expediaの管理画面ログイン後、下の3つの順番でクリックするだけで設定ページにたどり着きます!
Expediaの会員向けプロモーションは最低割引率も5%から設定でき、プロモーション対象期間や早割/連泊縛り、部屋タイプや料金プラン、対象の地域まで設定出来るので自由度が高く個人的には一番使いやすいなーと思っています。
agodaの特徴は??
続いては、設定の手軽さがNo.1のagodaの会員向けプロモーション【アゴダプライベートセール(通称:APS)】
こちらも検索一覧画面でしっかりと【メンバー限定】の記載がされていますね。
そんなagodaの会員向けプロモーションAPS。
参画方法はagodaの営業担当の方に電話orメールで『アゴダプライベートセールに参画したいです!』と連絡するだけなのでとっても簡単なのですが販売条件は少し特殊です。
APSの販売価格は最安値料金からの10%引きとなります!
例えば、通常販売価格が10,000円のお部屋に20%引きのプロモーションを適用していたとします。
そうすると通常は10,000円×0.8=8,000円になりますがAPSに参画しているとプロモーション適用後の価格から更に10%引きで
8,000円×0.9=7,200円で販売されることになるのです!!
簡単で効果も高い販売方法ですが、除外日設定や適用条件を付けることも基本的に出来ないので参画する際は少し注意が必要ですね!
Booking.comの特徴は??
最後は、現地決裁オンリーで高い集客力を誇るBooking.com!
実はBooking.comには他の3サイトと同じような通常の会員向けプロモーション以外にもGenius会員と呼ばれるBooking.comを5回以上利用している利用頻度の高い会員向けの【Geniusプログラム】がありますが、Geniusプログラムはクチコミスコアなどの参画条件が定められているため、別の機会にご紹介します。
さて、そんなBooking.comですが通常会員としてログインした場合はこう表示されます。
【ラグジュアリーセール】という名称で大きく表記されていますね。
ログインしていない状態で施設ページを見ていると、ログインするとお得だよー!としっかりアピールもしてくれます。
そして会員向けプロモーションの設定方法ですが、こちらもExpediaと同じく管理画面での作成となります。
プロモーション作成画面まで進んでプロモーションの対象ユーザーを選択するだけです。
Booking.comもプロモーション対象期間や早割/連泊縛り、部屋タイプや料金プランなどを設定可能なので自由度は高めですね♪
ただ、Booking.comの会員向けプロモーションは正直なところ、今回紹介したものよりも【Geniusプログラム】の方が参画施設も多く、Booking側も力を入れているのかなという印象です!
実際の数字はわからないのであくまで憶測ですが!!
まとめとメリット・デメリット
さて、Expedia、agoda、Booking.comの会員向けプロモーションをざっと紹介しましたがいかがでしたか?
どのOTAでも共通して言えるメリットはやはり、露出の強化と他施設との差別化の部分が大きいですよね。
そしてデメリットは単純に【会員向け価格=割引】になるため単価の低下でしょう。ただ、この割引も販促費の代わりと考えればやってみる価値はあるかと思います!
ExpediaとBooking.comのように施設側で自由に割引率を設定できるサイトもあれば、agodaのように最安値からの10%引きとなるサイトもあり、設定方法や活用方法も様々です。
会員向け価格は基本的にトリップアドバイザイザーなどのメタサーチサイトで比較されない料金ですが、サイトは違えど会員向け価格は揃えたい!と考える方も少なくないと思います。
少し手間は掛かりますが会員向け価格でもレートパリティを保つ方法はありますのでこちらもそのうち記事にしますね。