こんにちは、ファイブスターコーポレーションです。
最近〇〇ツーリズムという言葉がよく聞かれます。グリーンツーリズムやエコツーリズムなどのニューツーリズムと言われる新しい形の旅行スタイルです。
先日投稿させていただいたオーバーツーリズムとは意味合いが違うものとなります。
今回は、年々需要が高まっているペットツーリズムのご紹介をさせていただきます。
記事の目次
はじめに
皆さまはペットを飼われてるでしょうか?ペットと聞くと犬猫のイメージが高いですが、魚類や鳥類、爬虫類などもペットに分類されます。
先日、株式会社クロス・マーケティングが調査した結果によると、現在ペットを飼っている人は28.6%で、3年前と飼育率に大きな変化はみられません。飼っているペットは「犬」が44.4%で最も多く、「猫」は38.4%。となっており、コロナ禍の影響もなく微増しております。
ペットは家族という気持ちも強く、旅行や観光にも連れていけるなら一緒に行きたいという傾向が高まっております。
【1】ペットツーリズムとは
文字通りペットと一緒に宿泊したり、食事をしたり、遊んだりすることを言います。
ペットと旅行をすることで、家族と同じように思い出を残すことができます。
今まではなかなかペット同伴可という環境が少なかったため、昔のテレビで見たことがあるような、数日誰かに預けるというのが旅行に行く際の手段でした。
しかし、今の時代お隣さんに預けるなんてことは簡単な話ではありません。
それによって旅行自体ができない、近場で日帰りなど行動範囲が狭まってしまいます。
仮に誰かに預けられたりしたとしても、大事な家族を置いていくことで心から楽しめないということもございます。
最近ではペット可の宿泊施設や飲食店、ドッグランの整備など、以前より一緒に外出しやすい環境が整ってきました。
これからはペットに優しい環境整備が集客の鍵となるかもしれません。
【2】需要
アイペット損害保険の調査によると、犬飼育者の3分の2の方が「ペットと旅行に行きたい」と回答しています。
飼育の特性上、犬飼育者と猫飼育者では数字に大きな差があります。
現状ではペットと旅行に行きたいと考える方の大半は犬飼育者ということになっています。
ペットとの旅行需要は高いですが、宿泊費の負担が大きくネックとなっているようです。
どうしてもペット宿泊可の施設は限られ、お部屋の料金も高い傾向にありますので、想像以上に費用がかさむかもしれません。
本来泊まりたい、行きたい地域にペット可の施設がなく交通費や移動時間の負担も大きくなる可能性もあります。
需要は高いですがまだまだ課題も多いペットツーリズムです。
その分伸びしろがたくさんあるとも言えるでしょうか。
【3】課題
課題に関して上げられる点は先述の通りですが、一番に挙がるのは宿泊先の問題です。
ペット可の施設も増えて来ましたが、まだまだ多くはありません。
グラフの通り、客室で自由に動ける、一緒に食事ができる、ドッグランなど楽しめるスペースなどすべてを兼ね備えた施設はかなり少ないと思います。
その理由としては、ニオイやアレルギー、衛生面などに不安があり、費用対効果が薄いというのもあると思います。
いくら需要が高くなっているとはいえ、宿泊者の母数は圧倒的にペット同伴者数より一般ユーザーの方が多く、動物が苦手という方には施設自体が敬遠されてしまい、一般ユーザーに対してのマイナス面の方が大きいというのが現実です。
また、消臭や消毒などによるコストや時間もかかるため、ペット可にするには大きな決断が必要です。
それでも最近ではペット可の宿泊施設や一緒に食事ができる飲食店など増えております。
ペット旅行専門事業が展開したり、飛行機の貨物ではなく機内に入れることができるようになったり、海外では犬向けのサービスを展開する航空会社ができたりしています。
ひと昔前より確実にペットと旅行したいというニーズには応えられるようになってきています。
※PETEMO「ペテモ」アンケート調査
【4】さいごに
まだまだ課題も多く、ペット可にすることによる利益もあれば弊害もあります。
動物嫌いの方やアレルギー持ちの方などの配慮も必要となりますし、交通、宿泊、食事となると衛生面での不安も出てきます。
基本的には犬飼育者がメインとなっておりますが、猫や鳥類、爬虫類など、どのような動物でもペットとして利用できる施設が増え、
どこにでも動物がいることが当たり前となる未来があるかもしれません。
動物が苦手な方とも上手く共存し、観光業界全体が活性化されることを願っております。