新型コロナウイルス感染拡大などにより、市況が大きく、かつ頻繁に変動しています。
国外からの旅客が見込めない、かつ国内の旅客も母数が大幅に減ってしまい、
少ない牌を確保するため、価格訴求に大きく舵を取る必要に迫られる施設がほとんどです。
とは言いますが、実際にどのくらい価格が下がっているのでしょうか?
今回は某OTA上で、おすすめ順で上位表示される施設様をピックアップし、
平均単価を3年分比較してみました。
今のエリアごとの状況や、価格設定の一助になれば幸いです。
あくまでOTA上に表示される売値ですので、
クーポン利用や実際の予約受注の平均単価とは異なります。
あらかじめご了承ください。
データ取得日:2021年8月2日
検索条件:2名検索 1泊 最安値抽出
その他条件:2019年以前にオープンしている施設に限る
備考:同曜日比較
北部エリア・中部エリア・那覇エリアの3エリアに分割しています。
平均販売価格の推移のみ表示で、金額とピックアップした施設名は伏せさせて頂きます。
あらかじめご了承ください。
【北部エリア】
8月のピークの料金は大きく下がっていますが、先々はあまり差がありません。
リードタイムが直近にシフトしているため、今が下げ時ではないという読みもあるかと思います。
年末年始について、同曜日比較のため波が若干ずれていますが、波のつき方はほとんど変化がありません。
基本的に直近は状況に合わせた価格設定で、先々は例年を踏襲する流れのようです。
元々北部エリア自体がオンオフの切り替えがはっきりしていることもあり、
夏以降のオフ料金は例年下がり切っている施設が多いのかもしれません。
【中部エリア】
2019年と比較して、全体的に下げ傾向です。
夏以降もともとオフに当たる日程もしっかりと下がっていますが、
先に行けば行くほど差は小さくなっています。
ただ、例年春節に当たる日程は先にしてはしっかりと下げているようです。
インバウンド需要の回復まではまだ時間がかかるという見込みでしょう。
年末年始については例年よりも期待値が低いようです。
北部に比べると先々まで下げて取りに行っているようですが、それでも下げ幅はあまり大きくありません。
リードタイムに合わせて本格的に動かすものの、なるべく早期で取れるなら取っておこう。といった値付けでしょうか。
【那覇エリア】
他エリアに比べてはっきりと価格が下がっているのが見受けられます。
気になる点としては、8月中よりも10月以降の方が高値設定になっている点でしょうか。
今の沖縄県の感染状況が今後どう動くかによっては、10月11月まで8月よりも安い価格で販売される可能性は高そうです。
年末年始についてははっきり下がっているため、他のどのエリアよりも早期予約の獲得を狙っているエリアと言えそうです。
各エリア大筋の動きは近いものがありますが、
先々の料金設定についてはエリアごとに違いが出る結果となりました。
これ以上の価格訴求がもう苦しいため、勝負に出られない施設様も多いかと思います。
でも少しお待ちください。
売り方、見せ方、制限のかけ方など、
単に価格訴求で値下げとは言っても工夫できるところがまだあるかもしれません。
価格設定でお悩みの施設様、一緒にこの市況を乗り切る術を模索してみませんか?
今回はOTA上の上位表示施設に限った数字になるため、
価格帯を絞ることでかなり違う結果になるかもしれません。
見る角度を変えてまたご提示できればと思います。
簡易なデータではありますが、最後までお読みいただきありがとうございました。
コロナ禍前後の変化を比較してみた ~販売価格編~
ファイブスターコーポレーションでは、ホテル・宿泊施設の集客や運営に
お困りの事業主様・オーナー様をサポートする様々なサービスを提供しています。
まずはお気軽にご相談ください。
ファイブスターコーポレーションの紹介動画はこちら⇓