【第2回】子供料金設定の大切さ~子供料金の考え方編~

前回の記事《【第2回】子供料金設定の大切さ~検索結果編~》で子供料金の設定によって、子連れのユーザーが検索をかけたときの検索結果での露出に差が出るということは何となくわかっていただけたと思います!
予告通り、今回は子供料金の金額設定について下記の項目を掘り下げます!
①大人料金と子供料金は分けるべき?
②子供料金は《○○円》と《○○%》どっちがいいの?
③料金算出人数に《含める》《含めない》何がどう変わるの?

①大人料金と子供料金は分けるべき?

まずは第一の疑問、そもそも大人と子供は分けて考えるべきなのか。
国内OTAに関して言えば、
《大人と同額》での受入設定も出来れば、少し割引をして《80%》、小学生以下はみんな《0円》
など、基本的に金額は自由に細かく設定できるので悩まれる施設様も多いと思います。
そんな中でどんな設定がオススメなのか結論から言いますと・・・

施設様によります!!!

この一言に尽きるのですが、リゾートホテル系やシティホテル系は大人料金よりも少し安めに設定し
ビジネスホテル系は大人と同額の設定にしている施設様が多い印象です。
3名以上で泊まれるお部屋が多いリゾート/シティホテル系はファミリー層の取り込みのために子供料金を少し安く設定し、1~2名利用がメインとなるビジネスホテル系では子供料金を割り引いて設定してしまうとお子様連れの予約が入れば入るほど室単価が下がる恐れがあるためこのような設定にしている施設が多いと考えられます。

例)定員2名 1名1室利用時10,000円 2名1室利用時5,500円/名 小学生料金80%とした場合
・大人1名利用時 10,000円×1名=10,000円
・大人2名利用時 5,500円×2名=11,000円
・大人1名+小学生1名利用時 5,500円+(5,500円×80%)=9,900円
大人1名で宿泊するよりも大人1名+小学生1名が安くなる場合があります。

ターゲット層、室定員や同伴係数、販売価格帯によって推奨設定は変わってきます!

②子供料金は《○○円》と《○○%》どっちがいいの?

続いては大人料金と子供料金を分けて設定する場合、
《定額/○○円》《定率/○○%》のどちらが適しているかについてです。
こちらは料金表の仕組み次第になりますが僕なりのメリットとデメリットを解説します。
室定員人数にカウントされる
小学生/幼児(食事・布団有り)/幼児(布団のみ)
で設定した場合です。

◆定額/○○円
メリット:子供に対して常に一定の売上が見込める
デメリット:シーズンや宿泊人数によっては大人料金よりも高くなる場合がある。大人料金に合わせて変動させられないのでコントロールが難しくなる。

◆定率/○○%
メリット:大人料金に合わせて金額が変動するため、コントロールがしやすい
デメリット:定額設定と比べ、繁忙期の家族旅行が高くなりすぎる場合がある。

※どちらのデメリットも売り方や料金表の作り方の工夫で回避はできます。
一概には言えませんが、年間を通して料金の変動がほとんどない施設様は《定額》
オンシーズンとオフシーズンでの差額が大きい施設様は《定率》が使いやすいかなと思います。

③料金算出人数に《含める》《含めない》何がどう変わるの?

最後は、料金算出人数の考え方についてです。
国内OTAの多くでは子供料金設定時に、下図のように料金算出人数に含める/含めないのチェック項目があります。

簡単に言うと、
《含む》場合は大人料金計算時に使用する料金レンジが子供を頭数に含めた人数ものになり
《含まない》場合は大人の人数のみが使用される料金レンジに影響します。

《含む》:大人2名+小学生1名の場合 ⇒ 3名1室利用時の料金を基に計算
《含まない》:大人2名+小学生1名の場合 ⇒ 2名1室利用時の料金を基に計算

文字だけの説明だと複雑なので宿泊料金がどのように変わるかを実際に計算してみます。

例)↓の料金表のお部屋に大人2名と小学生が2名泊まるとします。

◆料金算出人数に含む場合(4名1室料金が適用される)
・5,350円×(大人2名)+5,350円×80%×(子供2名)=19,260円
◆料金算出人数に含まない場合(2名1室料金が適用される)
・7,650円×(大人2名)+7,650円×80%×(子供2名)=27,540円

このように料金算出人数に含むか含まないか、それだけでここまで大きな料金差が発生します!
子供料金を70%以上で設定している場合は料金算出人数に含めても極端に安くなることはありませんが
リネン代、食事代だけ回収できれば良いと70%以下や格安設定設定している施設様は要注意です!
この設定を間違うと物凄く安い金額でファミリー予約が入ってしまいます!!

まとめ

子供料金はサイト上の露出、客室単価にも大きく関わってくるため正しく設定することは非常に重要です。
ちなみにメリット/デメリットやいろんな料金パターンを例に挙げてきましたが、
料金表の作り方やプランの工夫次第で理想の販売方法に近づける方法はいくらでも作れると思っています。
各設定項目の意味を良く理解したうえで施設にあった子供料金を設定したいですね♪
それでは次回は子供料金設定シリーズの最終章、海外OTAの子供設定について書きたいと思います!

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